絵本レビュー『どうぶつに ふくを きせては いけません』 説教臭いけど。

『どうぶつにふをきせてはいけません』というタイトルは説教臭いし、内容も実際のところ説教臭いのですが、1ページ1ページはなかなか魅力的で、好きな絵本です。

原書を読んではいませんが、翻訳のレベルはかなり高いことが想像できます。単語ひとつひとつの選び方が素敵です。(ただし、大人が読んだ時の面白さです。 子供には伝わりにくい部分があるかもしれません)一方で、日本語の言葉の選び方が良いだけに、逆に「説教臭さ」が気になってしまうのです。

この絵本が持つもともとのテーマに関わることですし、そもそも原題が"Animals Should Definitely Not Wear Clothing"なわけですから逆説的になってしまいますが、説教っぽいテーマが実にもったいないです。

このへんのところは本当に難しい問題です。僕自身のことで言うと、タイトルの説教臭さにひかれて手に取りました。もっと気の利いたタイトルだったら、残念ながら読む気にはならなかったでしょう。その意味では、少なくともこのタイトルは成功しています。しかし、内容にまでこの説教っぽさが入り込んでいることは反対に魅力を落としてしまいます。

タイトル通り「動物に服を着せてはいけない」というそれほど強くはないにせよ、主張がこめられている作品で、その主張はこの絵本のクセに近いものですがクセは納豆とかセロリとかのにおいみたいに好かれる部分にも嫌われる部分にもなってしまいます。本当に難しいところです。

しかしそこさえ気にならなければ本当に面白い絵本です。絵も魅力的で言葉も魅力的で、かなりおすすめです。

<参考情報>
読み聞かせ時間:1分(ゆっくり読んで4~5分)
カタカナ:出てきます。



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テーマ : 絵本
ジャンル : 本・雑誌

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